維持費が高額で気軽に購入することができない自家用車。
しかし、あれば便利であることは間違いありません。
そんな中、子育てに車はいらない・いるという相反する意見が飛び交っています。
そこで今回は、子育て世代が車を所有するメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
子育てに車はいらない?車を所有するデメリット

子どもが生まれると、車を持つことを一度は検討すると思います。
しかし、
「本当に必要なの?」
「維持費もかかるし購入に踏み切れない…」
という方も多いのではないでしょうか。
実際、車を所有すると次のようなデメリットがあります。
- お金がかかる(維持費・車代)
- 事故の可能性がある
- 子どもが増えて買い替えが必要になることも
- 子どもの人数分チャイルドシート必要
- 車酔いしやすい子もいる
- 車内温度を気にする必要がある
- 子どもを乗せて運転するのが怖い
金銭面がメインですが、その他にも子どもの人数や事故の可能性なども含まれます。
以下では、具体的な内容を詳しく説明していきます。
お金がかかる(維持費・車代)
車の検討を購入する際に、最も悩むのは金銭面ではないでしょうか。
車を購入する場合には車本体以外にも車検代やガソリン代などの維持費、タイヤやオイルなどの消耗品代といった出費が重なります。
事故の可能性がある
車に乗る限り、事故にあう可能性は0ではありません。
巻き込み事故やもらい事故などの可能性もあるので運転が不安になる方もいるでしょう。
子どもが増えて買い替えが必要になることも
例えば4人乗り(父母+子供二人)の車を買って、数年後に3人目ができるという可能性もあります。
せっかく買ったばかりの車を買い替えなければならないという状況も十分あり得るのです。
子どもの人数分チャイルドシート必要
車に子供を乗せる際、6歳以上かつ身長140cm以上になるまで、チャイルドシートが必須です。
チャイルドシートの使用が法律で義務付けられている年齢は、6歳未満の子どもです。
チャイルドシートを卒業しても、車のシートベルトは着用しなければなりません。
そして、車のシートベルトが着用できるのは、身長が140cmに達してから。
子どもの年齢が6歳を過ぎて、身長140cmに達するまでの間、子どもの安全をどう確保しますか?
それにはチャイルドシートを使うしか方法はありません。
引用:チャイルドシートはいつまで(何歳まで)必要?|JAF
また、子供の数だけチャイルドシートが必要になるので、金銭面やメンテナンス、使い終わったあとの処分が意外と負担になることもあるでしょう。
車酔いしやすい子もいる
子どもによっては車酔いしやすく、長時間車に乗れない場合もあります。
「せっかく遠出しようと思ったのに…」とならないよう、事前に確認しておきましょう。
また、車酔いしやすい子の場合には、酔い止めや万が一吐いてしまった時の準備も必要になります。
車内温度を気にする必要がある
近年、毎年のように車内温度による子どもの事故が報告されています。
もちろん、子供を車内に残して車を離れてはいけませんが、運転中も車内温度のコントロールは必須です。
幼い子供ほど影響を受けやすいので注意しましょう。
子どもを乗せて運転するのが怖い
運転に自信がない、都心など交通量が多い場所を走行する場合には、運転するのが怖い方もいると思います。
特に、ペーパードライバーの期間が長い方ほど運転の感覚が鈍っています。
子どもの命を乗せているという責任感を持って運転する必要があります。
子育てに車は必要?車を所有するメリット

車の所有にデメリットはあるものの、メリットももちろんあります。
- 荷物をたくさん運べる
- 行動範囲が広がる
- 時間に余裕ができる
- 子どもの泣き声を気にしなくていい
- 車内で軽食が取れる
- 病院にすぐ行ける
- 眠ってしまってもOK
- 雨・暑い・寒い日の買い物もラクに
やはり生活が便利になるというのが大きなメリットですよね。
それぞれ詳しく説明します!
荷物をたくさん運べる
車を持つ大きなメリットの一つが「たくさんの(大きな)荷物を運べる」ことです。
車以外の移動方法では手で持てるほどの荷物しか運べません。
車を持つことによって食料品のまとめ買いやちょっとした家具・家電も運べるようになります。
また、ベビーカーを積んで移動できるのも嬉しいですよね。
行動範囲が広がる
長距離移動ができる車は、行動範囲が広がります。
駅から遠い場所はもちろん、旅行やレジャーにも行けるように。
子どもを連れて行ってあげたいと思うほとんどの場所に、車があれば行けるでしょう。
時間に余裕ができる
バスや電車を使って移動をすると、決まった時間に乗る必要があります。
子どもと決まった時間に家を出るというのはなかなか難しいことです。
車があれば、準備ができ次第、好きなタイミングで出発できるので「電車が行っちゃうから急いで!」ということもなくなります。
子どもの泣き声を気にしなくていい
電車やバスを使って移動するときに気になるのが子どもの泣き声です。
静かな社内の中に子どもの泣き声が響いてしまうと親も焦りますし、早く泣きやませたいと思うとイライラしてしまいますよね。
車移動なら子どもの泣き声を気や周りの目を気にしなくて済みます。
車内で軽食が取れる
車内で飲食できるというのも大きなメリットです。
子どもは食事の時間も定まりにくかったり食べムラのある子がいたりするので、移動中に飲食できるのは助かりますよね。
また、近年はコロナの影響でほかのお客さんがいる場所を避ける方も多くなりました。
そんな時も車内であれば家族とだけ食事ができるので安心です。
病院にすぐ行ける
子どもが体調を崩したとき、車があればすぐに病院へ向かえます。
特に夜間の移動に困らないですし、万が一吐いてしまった場合なども周りを気にせずに済みます。
子どもの体調変化にすぐ対応できる安心感があるのもメリットです。
眠ってしまってもOK
電車やバスで寝てしまうと、下車するときに抱っこしたり、起こして機嫌が悪くなったりしますよね。
車移動であれば、時間に余裕のある時はそのまま寝かせてしまえますし、抱っこですぐ布団まで連れていけるので便利です。
また、車に乗っていると眠ってしまうことも良くあるので、泣き止まない赤ちゃんをドライブに連れて行って寝かしつけするママも多いです。
雨・暑い・寒い日の買い物もラクに
車があると、天気や気候の影響をあまり受けずに移動できます。
徒歩であれば気温により服装も注意しなければならないですし、雨の日は傘やカッパの持ち運びが大変です。
その点、車があればある程度車内の温度は調節できますし、傘やカッパも車において行けば両手フリーで買い物できます。
子育て中、特に車が必要になる時期や活用シーンは?

多くの恩恵を受けられる車ですが、子育て中は特に次のようなシーンで活躍してくれます。
- 真夏&梅雨(暑さや雨)
- 真冬(寒さや雪)
- 産前・産後
- 子どもが増えたとき
具体的にはどのような場面なのか、お伝えしていきますね。
真夏&梅雨
近年、夏の暑さは厳しくなる一方です。
体の小さな子どもは熱中症になりやすく、十分な注意が必要になる時期です。
子どもに気を取られてしまい、パパやママの水分補給・休息がおろそかになるパターンも。
また、梅雨の時期は傘やカッパといった雨具が荷物になります。
しかし、これらの懸念も車があれば問題は解決できます。
快適な温度で移動できる上、荷物を置いて買い物できるのです。
さらに、真夏の紫外線からも守ってくれますよ。
真冬
冬は道路が凍結することがあります。
徒歩・自転車は転倒の恐れもあるので避けたいですよね。
もちろん車も注意が必要ですが、子どもが急に走り出して転倒する心配はありません。
また、寒い時期は服装選びも難しくなります。
着こんでいくと屋内では上着が荷物になりますが、車なら車内に上着を置いていけるので身軽に買い物できます。
産前・産後
特にお腹が大きくなってきたころと、産後すぐは重宝します。
お腹が大きいときは徒歩で移動するのもつらいですし、重い荷物を運ぶのも避けたいですよね。
また、産後は体が回復していないことに加えて赤ちゃんも小さいので買い出しも困難です。
車があればお腹が大きくても赤ちゃんがいても移動ができます。
可能な限り妊婦さん以外の人が運転する、乳児用のチャイルドシートを付けることは忘れないようにしましょう。
子どもの数が増えたとき
子どもが増えると、公共機関での移動がさらに大変になります。
下の子を抱っこ紐やバギーで連れながら、上の子が抱っことぐずってしまい、パパママは体力の限界…なんてことも。
そんなときに車があれば、子どもたちはチャイルドシートに乗ってくれます。体力的にもありがたい点は大きなメリットです。
買う前にチェック!後悔しない車選びのポイントは?

せっかく車を選ぶなら、子育てに役立つ機能を搭載した車にしたいですよね。
子育て世帯におすすめの機能を紹介します。
- パワースライドドア
- スマートキー
- 収納力
- 車内の広さ(シートアレンジ)
- 安全装備
パワースライドドア
パワースライドドア(自動のスライドドア)があると子育て中はとても便利です。
子どもを抱っこしながら荷物を持っているときや、子どもが自分でドアを開けたいときなどさまざまなシーンで活躍してくれます。
筆者もパワースライドドアは採用しました。
本当に必要か迷ったので片側だけ採用しましたが、思ったより便利で、両側に採用すればよかったと思っています。
スマートキー
「スマートキー」とは、携帯しているだけで車のカギを開けられるキーのことです。
カバンからカギを取り出す必要がなく、素早く解錠できるので、何かと両手がふさがりがちな子育て世帯にぴったりの機能と言えます。
キーを携帯した状態で車体のドアノブに触れる・スイッチを押すことで開閉可能。
中には携帯して近づくだけで解錠できるタイプも。
収納力
着替え、おむつにミルク、おもちゃにおやつ。子どもの荷物は何かと多いものです。
子育て中は収納力の高い車がおすすめ。
収納に余裕があれば、お出かけセットは積みっぱなしでOK。
床下収納や頭上収納をはじめ、運転席や助手席部分の収納スペースも確認してみてください。
車内の広さ(シートアレンジ)
シートアレンジとは、後部座席を前後にずらして、好みのスタイルで車に乗ることです。
例えば2列目や3列目を倒しフルフラットにしておむつを替えたり、3列目のシートをたたんでトランク部分を広げたりするなど、多彩な使い方ができます。
お出かけ先や子どもの成長具合によって対応できるので、子育て世帯におすすめの機能です。
安全装備(先進安全自動車ASV)
近年、アクセルとブレーキの踏み間違い事故をよく耳にしますよね。
そんなときに車が自動で制御をかけて事故を防いでくれるのが車の安全装備です。
たとえば、以下のような機能です。
- 誤発進抑制装置
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 車間距離制御装置
大切な子どもの命を乗せて運転するときの安心・安全に貢献してくれる安全装備。
特に高速に乗って遠出をする、休日に出かける機会の多いパパママにおすすめです。
価格もそれなりに高くはなりますが、万が一のときを考えてぜひ検討してみてください。